危険!夏もヒートショックに注意。原因と万全の対策

危険!夏もヒートショックに注意。原因と万全の対策

「夏のヒートショック」をご存知ですか?冬だけでなく夏特有の急激な温度差も体に影響します。

この記事では、夏のヒートショックの症状、注意すべき人(特に若い世代のリスク)、エアコンの適切な使い方や入浴時の注意点、熱中症や冷え性との関連、さらには新築・リフォーム時の予防策まで、具体的な対策を詳しく解説します。

正しい知識で夏を安全・快適に過ごしましょう。

記事のポイント

  1. 夏のヒートショックの定義、主な原因、冬との違い
  2. 夏のヒートショックによって現れる具体的な症状と危険性
  3. 夏のヒートショックになりやすい人の特徴や注意すべき点
  4. 夏のヒートショックを予防するための日常生活や住環境での対策
【目次】
目次

侮れない「夏のヒートショック」の基礎知識

※健康に関する詳細は医療機関にご相談ください

侮れない「夏のヒートショック」の基礎知識

『夏のヒートショック』とは?「冬のヒートショック」との違い

「夏のヒートショック」とは、暑い屋外と冷房が効いた涼しい室内など、急激な温度変化のある環境を行き来することで体に大きな負担がかかる健康リスクです。気温の急変により血圧が大きく変動し、めまいや失神、重篤な場合は心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすこともあります。

冬のヒートショックが暖かい場所から寒い場所への移動で起こりやすいのに対し、夏は炎天下から冷房の効いた涼しい部屋へ入る時や、その逆の状況で発生しやすくなります。

10℃以上の急な温度差は夏でも体に大きな影響を与え、血圧の乱高下を招くため注意が必要です。夏冬で状況は異なりますが、急激な温度差が血圧に悪影響を及ぼす点は共通しています。

「夏のヒートショック」若い人にも潜む危険

ヒートショックは高齢者に多いと思われがちですが、夏のヒートショックは若い世代にもリスクがあります。確かに加齢により血管の弾力性低下や血圧調整機能の低下で高齢者はリスクが高いものの、血圧が不安定な方、生活習慣が乱れている方、痩せ型で筋肉量が少ない方は年齢を問わず注意が必要です。

特に夏場、屋外での活動や運動後に急いで冷房が効きすぎた部屋に入ったり、冷たいシャワーを浴びたりする行為は、若い人でも血管の急収縮や血圧変動を引き起こし、めまいや立ちくらみを招くことがあります。「若いから大丈夫」と過信せず、夏の急激な温度差には十分気をつけることが大切です。

エアコン使用時の「夏のヒートショック」リスク

夏の快適な生活に欠かせないエアコンですが、使い方を誤るとヒートショックの一因になります。特に危険なのは以下の2つのケースです。

暑い屋外から冷房の効いた部屋へ急に入る

屋外で拡張した血管が急収縮し、血圧が急上昇する可能性があります。

低すぎる設定温度で体が冷え、その後暑い場所へ移動する

体が冷え切った状態から暑い場所へ行くと、今度は血管が急拡張し血圧が急低下。このような血圧の乱高下がリスクを高めます。

対策としては、エアコンの設定温度を外気温との差が5~7℃程度になるよう調整し、扇風機やサーキュレーターを併用して体感温度を下げるのが効果的です。適切に使用すれば熱中症予防に役立ちますが、誤った使い方はヒートショックのリスクを高めることを理解しておきましょう。

風呂・入浴中に迫る「夏のヒートショック」

夏の入浴時もヒートショックのリスクが潜んでいます。主な注意点と対策は以下の通りです。

お湯の温度と入浴時間

熱すぎるお湯(40℃超)は避け、38~40℃程度のぬるめに設定し、長湯を控えましょう。急激な血圧変動を引き起こす可能性があります。

急な温度差の緩和

冷房の効いた部屋から暑い浴室・脱衣所へ移動する際は、事前に脱衣所を暖めたり、浴室のドアを開けて温度差を和らげたりする工夫が有効です。

水分補給

入浴中は汗で脱水しやすいため、入浴前後にしっかり水分を補給し、血液の濃縮を防ぎましょう。

飲酒後の入浴は厳禁

アルコールで血圧が下がった状態での入浴は、さらに血圧を低下させ、意識障害や溺水の危険があるため絶対に避けましょう。

「夏のヒートショック」を防ぐための具体策

※健康に関する詳細は医療機関にご相談ください

グラスウールという断熱材を充填し、気密処理を施した様子

グラスウールという断熱材を充填し、
気密処理を施した様子

家庭で実践できる「夏のヒートショック」対策

夏のヒートショックは、日常生活のちょっとした工夫で予防できます。家庭で手軽に実践できる主な対策は以下の通りです。

家の中の温度差を小さくする

リビングと脱衣所・トイレ・浴室などの温度差が10℃以上にならないよう、冷房の効かせすぎに注意し、必要に応じて換気しましょう。

エアコンの適切な使用

冷房の効かせすぎはよくありませんが、使用しないことも危険です。我慢せずに暑いと感じたらONにしましょう。冷風が直接体に当たらないよう風向きを調整し、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させるのが効果的です。

入浴時の注意点

お湯は38~40℃のぬるめにし、長湯は避けます。入浴前後にコップ一杯程度の水分を補給し、脱衣所や浴室は事前に換気して大きな温度差が生じないようにしましょう。

帰宅時の工夫

暑い屋外から帰宅した際は、すぐに冷房の効いた部屋に入らず、玄関など少し涼しい場所で体を慣らしてから移動しましょう。

これらの対策は特別な道具も不要で、意識すれば今日から始められます。小さな積み重ねで夏のヒートショックを予防しましょう。

冷え性の人が特に気をつけたい「夏のヒートショック」

冷え性の方は、夏のヒートショックに特に注意が必要です。冷え性の一因である血行不良や、伴いやすい自律神経の乱れは、体温調節機能を低下させます。これにより、急激な温度変化に対して体が適切に対応できず、血圧の変動が大きくなり、ヒートショックのリスクが高まります。

特に冷房で体が冷えやすい方は、暑い屋外へ出た際の温度差に注意が必要です。

冷え性の方の対策ポイント

・体を冷やしすぎない

冷房の効いた場所では靴下やひざ掛けで特に下半身を保温し、温かい飲み物を適度に摂るなど工夫しましょう。

・根本的な体質改善

適度な運動、バランスの取れた食事、規則正しい生活を心がけ、血行を促進し自律神経のバランスを整えることが、冷え性改善とヒートショック予防に繋がります。

リフォームで実現する「夏のヒートショック」予防

現在お住まいの家でも、リフォームによって夏のヒートショック対策を強化し、生活空間の快適性と安全性を高めることが可能です。

窓の断熱改修

内窓(二重窓)の設置や断熱ガラスへの交換は、外気温の影響を軽減し、室内の温度変化を緩やかにします。冷房効率も向上し、部屋間の温度差縮小に繋がります。

壁・床・天井の断熱強化

断熱材の追加や入れ替えで家全体の断熱性を高め、夏涼しく冬暖かい住環境を実現し、ヒートショックのリスクを減らします。

特定箇所の対策

浴室や脱衣所、トイレなどには、小型エアコンや換気扇の設置、浴室暖房乾燥機の後付けなどが有効です。

換気システムの導入

熱交換型の換気システムなら、換気時の外気との温度差を和らげながら新鮮な空気を取り込めます。

リフォームの規模や予算に応じて様々な対策が考えられます。専門家と相談し、ご自宅に合ったヒートショック予防策を検討しましょう。

補助金を活用してお得にリフォーム

上記の内容は、2025年6月現在で公表されている「住宅省エネ2025キャンペーン」という補助金を活用するとお得になります

補助金活用例

【例】よくある掃き出し窓(幅約1.8m×高さ約2m)に、内窓を設置する工事(窓の断熱改修)

  • インプラス複層Low-Eガラス:設置工事込み総額 約12万円 の工事に補助金を活用すると・・

窓リノベ2025 補助金額:約6.5万円
工事総額 約12万円-補助金 約6.5万円=約5.5万円

約5.5万円で掃き出し窓の断熱化を行えます。

※補助金は必ずしも受け取れるものではありませんので、対象要件等を必ずご確認するか、弊社のような工務店にご相談ください。

この約5.5万円の工事によってどのようなメリットが生まれるかは、また次の機会にまとめたいと思います。

まとめ:「夏のヒートショック」への意識で夏を安全に

冬に注目されがちなヒートショックですが、実は夏場も注意が必要です。暑い屋外と冷房が効いた室内の急激な温度差は、体に大きな負担をかけ、ヒートショックを引き起こす可能性があります。しかし、日々の意識と住まいの工夫で、このリスクは大きく減らせます。

夏ヒートショック予防のポイント

・「温度差」を意識する

屋内外の移動時は、一呼吸おいて体を慣らすなど、急激な温度変化を避ける工夫をしましょう。

・適切な室温管理と水分補給

エアコンの冷やしすぎに注意し、こまめに水分を摂ることが大切です。

・特に注意が必要な方

ご高齢の方や持病をお持ちの方は、ご自身だけでなく、ご家族や周囲の方も気を配りましょう。

住環境からのアプローチでリスクを軽減

新築やリフォームをお考えなら、住まいの基本性能を高めることで、ヒートショックのリスクを根本から低減できます。

高断熱・高気密な家づくり

断熱性能を高めることで、家全体の温度差が少なくなり、冷暖房効率も向上。夏は涼しく冬は暖かい、快適で体に優しい室内環境を実現します。これにより、部屋間の急な温度変化も抑制され、ヒートショックの予防に繋がります。

計画的な換気システム

適切な換気は、室内の温度ムラをなくし、快適な空気環境を保つためにも重要です。

夏の暑さは避けられませんが、ヒートショックのリスクは知識と対策でコントロールできます。工務店として、断熱改修や間取りの工夫など、住まいづくりを通じた健康リスクの軽減策もご提案しています。安全で快適な夏を目指しましょう。

よくある質問

宮城県北(栗原市や登米市など)の夏でも、ヒートショックは起こるのですか?冬だけの問題ではないのでしょうか?

はい、栗原市や登米市、大崎市、一関市周辺の夏でもヒートショックは起こりえます。夏のヒートショックは、暑い屋外と冷房が効いた室内の急激な温度差によって血圧が大きく変動し、体に負担がかかることで発生します。冬だけでなく、夏の室内外の温度管理も重要です。

夏のヒートショックの症状には、どのようなものがありますか?栗原市で特に注意すべきサインはありますか?

夏のヒートショックの主な症状には、めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気などがあります。重症化すると意識障害や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすこともあり、大変危険です。栗原市や近隣地域にお住まいの方も、これらのサインに気づいたら早めの対処を心がけてください。

一関市や栗原市周辺で、特に夏のヒートショックに気をつけた方が良いのはどんな人でしょうか?

ご高齢の方、高血圧や糖尿病といった持病をお持ちの方、体温調節機能が未熟な小さなお子様は特に注意が必要です。また、普段から冷え性でお悩みの方や、生活習慣が不規則な若い方も油断はできません。

一関市や栗原市にお住まいのご家族に該当する方がいれば、周囲の方も気配りをお願いします。

登米市や大崎市の夏はエアコンが欠かせませんが、ヒートショック対策として使い方で気をつけることはありますか?

エアコンの設定温度を屋外の気温と比べて極端に低くしすぎないことが大切です。一般的に、外気温との差は5~7℃程度に抑えると良いでしょう。直接冷風が体に当たらないように風向きを調整したり、扇風機を併用して室内の空気を緩やかに循環させたりするのも、登米市や大崎市のご家庭で簡単にできる有効な対策です。

夏場、自宅でお風呂に入る際もヒートショックは起こりますか?注意点を教えてください。

はい、夏場の入浴時もヒートショックのリスクはあります。熱すぎるお湯(41℃以上)や長湯は避け、38℃~40℃程度のぬるめのお湯に短時間浸かるようにしましょう。入浴前後の水分補給も忘れずに行ってください。

また、冷房の効いた部屋から暑い浴室へ移動する際の急な温度差にも注意が必要です。これは栗原市近隣にお住まいの方も同様です。

我が家は栗原市にあり、夏は室内でも場所によって温度差が大きいです。ヒートショック対策として、住まいでできることはありますか?新築やリフォームで相談できますか?

はい、お住まいの断熱性や気密性を向上させることが、夏のヒートショック対策には非常に効果的です。例えば、窓の断熱改修(二重窓や高断熱ガラスへの交換)、壁や天井、床への断熱材の追加や強化、家全体の換気計画を見直すことなどが挙げられます。

弊社は栗原市若柳を拠点に、宮城県北・岩手県南エリア(登米市、大崎市、一関市周辺)で、こうしたヒートショック対策を施した快適で健康的な住まいづくりのための新築・リフォームのご相談を承っております。

一関市周辺で古い木造住宅に住んでいます。夏の暑さ対策と冬のヒートショック対策を兼ねてリフォームを考えていますが、どんな工事が効果的ですか?

一関市周辺の気候を考慮すると、お住まい全体の断熱性能を高めるリフォームが最も効果的です。具体的には、高性能な断熱材を壁・床・天井に施工したり、断熱効果の高い窓に交換したりすることで、夏は外の熱が入りにくく、冬は室内の暖かさが逃げにくくなります。

これにより、一年を通して少ない冷暖房で快適な室温を保ちやすくなり、ヒートショックのリスクを大幅に軽減できます。弊社では、お客様のお住まいの状況を拝見し、最適なリフォームプランをご提案いたします。

夏のヒートショックと熱中症は違うものですか?大崎市で生活する上で、両方の対策を教えてください。

はい、夏のヒートショックと熱中症は異なる状態です。ヒートショックは急激な温度差による血圧の変動が主な原因であるのに対し、熱中症は高温多湿な環境で体温調節がうまく機能しなくなることで起こります。大崎市のような地域でも、夏場はこの両方に注意が必要です。

共通する対策としては、エアコンを適切に使用して室温を快適に保つこと、こまめに水分補給をすること、そして日頃から体調管理をしっかり行うことが挙げられます。

栗原市に住む若い家族です。夏のヒートショックは高齢者の問題だと思っていましたが、若い世代や子供も気をつけるべきですか?

はい、夏のヒートショックはご高齢の方だけでなく、若い世代や小さなお子様も注意が必要です。特に小さなお子様は体温調節機能がまだ十分に発達していません。

また、若い方でも、暑い屋外での運動後や作業後に急に冷房の効いた場所へ入るなど、急激な温度変化にさらされると、体に大きな負担がかかることがあります。

栗原市で元気に夏を過ごすためにも、ご家族皆様で温度差に気をつける意識が大切です。

うちは登米市で築30年の家です。最近、夏場のエアコンの効きが悪く、部屋ごとの温度差も気になります。ヒートショック対策も兼ねて、工務店さんにどんな相談ができますか?

登米市で長年お住まいのお家ですと、断熱材の経年劣化や気密性の低下が進んでいる可能性があります。弊社にご相談いただければ、まずはお住まいの現状を詳しく調査させていただきます。

その上で、エアコンの効率改善や部屋間の温度差解消、そしてヒートショック対策に繋がる断熱リフォーム(窓、壁、屋根など)や気密改修、換気計画の見直しなど、最適なプランをご提案いたします。

地域に根差した工務店として、お客様の不安に寄り添い、快適な住まいづくりをお手伝いさせていただきます。

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